記述を解く上での大原則


導入

こんばんは。

今回は記述の解き方について、少しだけ実戦的なお話をさせていただきます。

私は記述が得意でないと述べておりますが、一応、基準点に 11.5 点上乗せしており、苦手とまでは言えないと考えています。

その程度で記述を語るな!と言う声も有りそうですが、ひとつの意見として参考程度に解説させていただきます。

なお、この記事で答案構成用紙の使い方や問題用紙への書き込み方にも触れようと思ったのですが、長くなるので次の機会に書きます。

以下、不動産登記法、商業登記法の両方に言えることを書きます。

最初に何を見るか

2番目に読み1番目に見るもの

私は2番目に「問」を読みます。では、1番目は何かと言えば、答案用紙です。これは「問」を読む上で前提となる情報です。

なぜ「問」なのか?

これは、ありとあらゆる試験に言えることですが問われていることが分からなければ話にならないからです。

例えば、私は小学生時代、算数で次のような問題を見たことが有ります。

10個のケーキが有ります、これを3人で平等に分けて食べます。ケーキは切って分ることができないものとします。幾つ余りますか?

この問題に私は正解できたのですが、クラスの人のほとんどが正解できませんでした。

なぜなら、他の人は余りではなく、商まで回答してしまったからです。

当然、次の解答が正解です。

答:余り1個

このように、まずは問われていることが何なのかが分からなければ話になりません。

司法書士試験における「問」の意義

極端な話、添付情報が問われないのであれば、問題文を読み解くにあたり、その論点に関する思考の一切を排して検討することが出来ます。例えば、この書面はこういう論点(利益相反取引等)の添付情報になりそうだ、と言うことに注意資源(アテンションリソース)を投入しなくてよくなります。

私はマーカーを打つのが嫌いですが(理由は後程説明します)、ここで申請日付にマーカーを打つことも考慮に入れます。なぜならば、申請日付よりも「未来」に発生した事象は絶対に登記できないからです。これは常に意識しておく必要が有ります。

商業登記でありがちですが、申請日付を間違えると致命的です。平成27年度に「株式交換」を書く欄を間違えたというお話も聞いたことが有ります。

3番目に読むもの

次に読むのは、「回答に当たっての注意事項」です。これは、問の一部だからです。これを読むにあたり「いつもと同じ」部分は考慮する必要がありませんが、いつもと違う部分が有るのであれば注意します。マーカーを打つことも考慮に入れます。

その他、商業登記の代表取締役の住所を書く書かない等は、いつもと同じか違うかというよりは、毎回違うの注意しておきましょう。

※とはいうものの、これは難しいのです。代取の住所を書き漏らしたり、余事記載したとしても、大した減点にはならないと考えます。それよりも、1行でも多く書く、ということに注力した方が良いという考え方も有ります。ところで、どちらがよりまずいかと言えば余事記載の方です。余事記載した場合は、時間と言う貴重なリソースを浪費してしまいます。

次に何を見るか

登記事項証明書

これは問いの次に重要で、問題を解く上での全ての前提となる情報が記載されている可能性が高いです。この記事では触れませんが、書き込みをする場合も、登記事項証明書に書き込みをすることになります。

定款

これは登記事項証明書の次に重要です。商業登記法の場合、定款が記載されているならば定款も見ておく必要があります。ここでも、「いつもと同じ」部分は考慮する必要がありませんが、いつもと違う部分が有るのであれば注意します。マーカーを打つことも考慮に入れます。

私が受験した平成27年度は定款そのものではなく「定款の変更の情報」が記載されていました。この場合、定款の変更により発生した登記事項が解答となる可能性が高いため、予め定款に目を通すのではなく、先に事実関係を見た方が良い場合が多いと思います。

ここから先はアドホックで大丈夫

ここから先はアドホック(場当たり的)でも構わないと思います。私は先頭から見ていき、必要に応じてその他の書類や聴取記録を参照するという方法を使いますが、人それぞれ方法を確立すれば良いと思います。ここから先には、私が考える「正解」はありません。

ちなみに私は、「方法論」が好きではありません。理由は次の通り。

  • 問題形式が突発的に変更されたときに聴牌(テンパ)る。
  • 制限時間間際になると聴牌って、結局のところ方法論が壊滅する。

※テンパるという言葉は、パニックするという意味で使われていますが、元々は麻雀用語です。

私はあくまでアドホックに行きます。

根源たる原理原則

アドホックと言っても、まったく原理原則が無いわけではありません。

既に述べた通り、申請日付よりも「未来」に発生した事象は絶対に登記できないのです。そこで、問の申請日付を常に検討しながら問題を読み、申請日付より未来の事象が発生したら、一旦検討を打ち切ります。そして解答用紙に書き込みます。これで問に対応する欄が全部埋まります。問題文全体を最初から最後まで精読する必要はありません。しかし、全体をサラっとは読みます。時系列が錯綜して問題文中に出てくる可能性が高いからです。

これの繰り返しで、問に対応する欄を埋めていきます。

例えば…

問1が3枠あり、問2が4枠あるのなら、問1の3枠を先に全部埋めて検討を打ち切り、答案用紙に書き込みます。そして、問題文を再検討した上で、問2の4枠を次に全部埋めます。(埋めると言っても正解が「登記不要」のような場合も有ります。)

なぜマーカーを打たないか

既に少々触れていますが、制限時間間際になり、聴牌ってしまうと、マーカーを打っていても結局見落としてしまうからです。それよりもマーカーを打つ時間を問題を解く時間にあてた方が良いと思います。そうすることで聴牌る時を遅らせることが出来ます。

そもそも、マーカーを打とうが打つまいが、信じられないようなミスが発生します。

試しに異様に難しいことで定評のある平成24年度の商業登記法の問題を制限時間1時間で解いてみましょう。信じられないようなミスをするはずです。私は、本店移転登記で役員の就任日付等を書き漏らすという信じられないようなミスをしました。(しかも初見ではありません。)


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