【反対意見】六法の有用性


導入

こんにちは。

今回は司法書士試験における条文(六法)の有用性に関して記事を書きます。

実はこういうやり取りが有りました。

この件です。

実は、半々と言いましたが、コロ助さんの意見に概ね同意できるのです。

折しも、田端恵子先生も六法に関しての意見をブログ上に掲載されていました。

これら二者との比較も含めて、私の六法に関する意見を記事にさせていただきます。

先に言いますと、この記事に1週間以上かけております。他人の意見を要約しながら、自分の意見との違いを述べるって予想外に難しいですね…

批判は相手の意見を正確に捉えた上で成されなければならず、相手が言っていないことを勝手にでっち上げたり、見落としたりするようでは、建設的とは言えないからです。その点に留意しながら文章を書くのは本当に大変です。

実際のところ一部自信が有りません。「これはクリスタルの解釈がおかしいんじゃないかな?」という点があれば、コメントか Twitter にて連絡を頂ければと思います。

参考

コロ助さん:

【非常識?】司法書士試験に六法が必要ないたった1つの理由。【使い方とおすすめ】

田端恵子先生:
司法書士合格に紙の六法は必要か?六法との正しい距離について。

三者の意見の相違

私なりの解釈をざっと比較します。もし誤りがあれば、コメントか Twitter にて連絡を頂ければと思います。

コロ助さん

六法は「引くもの」であるが、その限りにおいては、テキストと問題集をやり込んでいれば、ほぼ不要である。

また、「素読み」することもあまりお勧めできない。(それよりもテキストと問題集をやれ。)

田端恵子先生

六法は「引くもの」であり「状況次第」では有用である。

また、紙の六法とスマホの六法には一長一短がある。

私(クリスタル)

六法は「素読み」するものであり「状況次第」では有用である。

また、紙の六法でなければ意味がない。

その他、私(クリスタル)と異なる意見だと思われる方

こちらで紹介させていただいた、@40さんの「平成25年度司法書士試験合格者(255.5点獲得)による勉強方法の紹介」の @40 さんはどうやら六法を不要と考えているようです。

テキストが、全試験範囲を網羅していることを前提として、六法は不要である。

ただし、この方は実務では六法は必要だと主張されています。

私(クリスタル)に近い意見だと思われる方

こちらで紹介させていただいた、U-Imagination さんの「~ 司法書士試験征服物語 ~」の U-Imagination さんはどうやら六法を重要視していたようです。

ざっと説明するのは難しいですが、六法を学習に投入していたようです。「素読み」を行っていたのではないかと推測させる部分もあります。

なお U-Imagination さんは独学一発合格しています。

何が違うのか

まず、コロ助さんとは明確に前提が違います。コロ助さんは六法を「引くもの」だと想定しているようですが、私は六法を「素読み」するものと位置付けております。

一方では、コロ助さんと同じく六法を「引くもの」だと想定するならば、私はコロ助さんの意見に大きく賛成できるのも事実です。

私も「引く」のであれば、六法は不要だと思います。

また、コロ助さんは六法を学習の初期から投入することを想定としているようですが、これも私の想定と異なります。私はテキストと問題集を完璧にやり込んでから学習に投入しました。但、会社法だけは初期から投入しました。

次に、@40 さんの意見との違いについてですが、これも前提の違いに起因しています。@40さんが全ての試験範囲を網羅した実践力PowerUpテキストを使用していたのに対し、私はオートマを使用しており、私はオートマ本編のみでは全ての試験範囲を網羅していないと考えております。

要するに、二者との違いは思考プロセスと結論の違いではなく、前提の違いです。

何とも論じにくいのが田端恵子先生の見解です。六法そのものについて論じているのか、「紙の」六法について論じているのか、分かり辛いところがあります。

まず、彼女はスマホアプリを使用していたようですが、私は紙の六法が必要だと思います。なぜかと言うと、やはり書き込む必要があるからです。彼女は紙の六法に書き込みながら使う学習方法の有効性も主張しており、この意見は、受験生時代の反省に立つものでしょう。

①素読などをして全部吸収しようとしない
②わからなかったり気になったりしたときに確認する
③科目によって距離を変える

③については、賛成できます。私は既に述べた通り、六法が有用な科目は次の4つだと考えております。

  • 民法
  • 会社法
  • 民事訴訟法
  • 憲法(統治機構のみ)

①②は私と真反対となります。

私の考え方は次の通り。

  • ①民法については、最終的には全部(但、絶対に出題されないような論点は除く。)吸収することが望ましい。(ただし、限定条件が付く。詳しくは後述する。)
  • ②素読みする。

私(クリスタル)の六法の使い方とその目的

前提として、私は六法を素読みします。

私が六法を使う目的は次の通りです。

  • 条文そのまんまの肢を落とさない。
  • テキストのみでは分かりにくい場合に使う。
  • テキストやその他の問題集や過去問に無い情報を拾っていく。

ただし、すでに説明した通り、科目によって異なります。重ねてこちらをお読みください。

特に、不動産登記法では条文を素読みしたり、先例を見る度に「引く」と言う学習方法は最悪だと思います。不動産登記法はテキストに記載された模擬的な登記事項証明書を見ながらヴィジュアルに理解していく科目であり、六法を使う学習方法にはなじまないのです。(この点はコロ助さんと同じ意見になろうかと思います。)

条文そのまんまの肢を落とさない。

私は、模試で私は次のような基本的な肢の正誤を誤り、問を落としてしまいました。正答率の高い問であり正解すべき問です。

鑑定に必要な学識経験を有する者は、鑑定をする義務を負う。(民事訴訟法)

まさに、条文そのままの肢です。正解は○なのですが、私は×だと判定しました。

次のような思考プロセスがあったからです。

  • 学識経験を有するだけで義務を負わせるのはおかしい。
  • 裁判官には、除斥、忌避、回避の制度がある。鑑定人にもそのような制度があるはずだ。

余計なことを考えてしまったわけです。

しかもこの条文は、そのまんまオートマ本編に引用されていました。

オートマ本編やその他の問題集を利用しているだけでは、いくらそれらが条文を引用しているとはいえ、条文そのまんまの知識が頭に入らない場合があるのです。特にオートマシステムは分かり易く解説するため、条文の知識をあえてかみ砕いている部分があり、仮に条文をそのまんま引用していても、テキストを読むときに知識を見落としがちになるのです。

これは条文を素読みしておくことで回避することができると考えます。

肢を見たとき「あ!これ条文そのまんまじゃん!」と気が付くわけです。

テキストのみでは分かりにくい場合に使う。

こちらにも記載していますが、会社法は最初にテキストを2~3周程度、読んでから六法の素読みに入ることをお勧めしています。六法の素読みを混ぜる方が理解が速いと、少なくとも私はそう考えています。

これは何故なのか、未だに自分でもわかり兼ねるのですが、オートマシステム本編には、分かり易くするため、あえて要点以外の事項まで書かれているからなのではないかと思います。

一方、六法には要点以外のことが書かれていません。

六法に余計な知識が記載されているのは確かですが、オートマ本編を道しるべとし、余計な知識(組織再編の条文等)を回避することが出来れば、概ね全ての知識が宝物というわけです。

ただ、この方法が万人にオススメできるとも言えません。

それに条文単体だけで読んでいると、どうしても味気がなくてぼくなら眠くなりそうです。

そうコロ助が発言されているように、この方法が合わない方もいるかと思います。

テキストや過去問に無い情報を拾っていく。

これは上級者向けです。

私は、勉強を開始してから10カ月目にはテキストと必出3300選と過去問を完璧にやり込んだという状況まで持って行き「最終決戦兵器」として六法を学習に投入しました。

テキストと問題集を終えた後で+αとしてやる教材ということです。

こちらに記載している通り、専業受験の場合、2年目には合格率 99% まで持って行くことが出来る試験だと考えます。この際に、有効になるのが六法です。

私は、1年目に不合格になった場合、2年目は民法に限り、六法の素読み中心の学習に切り替えるつもりでいました。

コロ助さんが次のよう発言をされています。

また、「六法で条文を読み込む(素読)」という勉強法もあるようですが、六法には条文の趣旨や理由が書かれてないので、六法を読み込むとどういう理屈で得点が上がるのかわかりません。

しかし私は、仮に2年目に突入したとするならば「条文の趣旨や理由」なんてものは必要ないと考えます。オートマシステムを何度も繰り返すことで理解できています。そのような解説は必要ありません。(重ねてに成りますが、民法に限ります。)

その点、六法には本当に要点しか書かれておらず、オートマシステムを理解した上で読み込めば、最短最速で要点を復習することも出来ますし、オートマシステムや過去問に無い知識も拾うことができます。但、熟練度が高いことが条件です。テキストと問題集を完全にやり込んだと思える状況に達してからやりましょう。

「条文の趣旨や理由」が全面的に不要かと言えばそうでもなく、やはり触れなければ忘れる可能性が有るため、六法の素読みにテキストの復習も混ぜていく予定でした。

このような学習をした結果、六法を読んでいないと正解できないような問題は本試験には出題されなかったのですが、これは、平成27年度の民法がたまたま簡単だったからであり、平成26年度のように発狂(異常に難しい問題を連発する。)を起こした場合は、六法を読み込んでおくことが有効だったと思います。(六法を読み込んでおけば、「詐害行為取消権の判例問題」と、「組合の条文問題」を正解することが出来たでしょう。択一2問となると大きいです。)私は平成27年度に合格していますから、平成26年度の問題を見て、民法を非常に警戒していました。

また、コロ助さんが次のような発言をされています。

ただ、テキストや問題集に載ってる判例や先例・規則を把握しておけば試験に必要な判例や先例・規則は自然と網羅されます。

というか、それ以外の判例や先例・規則を拾っていけばきりがありません。

が、もはや私はテキストの著者や講師さえも信用していなかったのです。99% 合格の域に達するには「講師を超えてやる!」あるいは「合格すれば講師と同じ立場だ!」ぐらいの気持ちが必要だと思います。そう、最終的に信用できるのは自分の受験センスのみ!!

もちろん闇雲に知識を拾っていけばきりがないわけですが、学習が進んでくると、この条文は試験に出るかもしれない、この判例は試験に出るかもしれない、そういうことが霊視がかかったように視えるようになります。逆に、この霊視の域に達していないのなら、六法を学習に投入するのは止めておいた方が良いと思います

具体的な六法の使い方

長くなったのでこの記事は一旦打ち切ります。

後程、別途記事を立てた上で、私がどの六法を、どのように使っていたかについて、解説させていただきます。最初に、「紙の六法でなければ意味がない。」と私は発言していますが、この理由も解説させていただきます。

以上、ご期待頂ければ幸いに存じます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA